住空間プロデューサーブログ
2024/08/06
震災から学ぶ正しい構造 基礎地盤改良セミナーに参加して②
こんにちは、毎日暑いですね!
スポーツ観戦も大好きな設計の渡邉です。
今回は、宇佐美工業さん主催「構造家”が分かりやすく解説 震災から学ぶ正しい構造 基礎地盤改良セミナー」に参加しての第2回目の感想レポです。
第2部「顧客視点の土地選び~住宅のプロとして地盤の見識を高める~」
講師:ハイアス・アンド・カンパニー㈱ 杉浦自然 氏
・住宅分野の近年の市場動向、お客様の土地探しの現状・傾向など
住宅を建てる際に土地探しにかかる平均期間が14か月にも及ぶというデータがあるそうで、土地探しが長期化することで住宅購入へのモチベ―ション低下や、購入を諦めてしまうケースも多々あるそうです。
「土地探しの鉄則」として、「思い描く理想の条件を全て満たす土地はまず見つからない」ということを頭に入れる必要がある、とのことでした。
その条件の中でも特に「地盤」について、最初から意識しているという人はそこまで多くはないかもしれません。しかしもし地盤が弱い土地を選んでしまうと、その対策として地盤改良や杭工事などが必要になり、全体として工事費が膨らんでしまうことになります。
・土地の地盤状態が事前に分かるサービスを賢く利用する
土地の地盤状態を事前に調べる方法として、今回は「プレ地盤診断サービスBIOSCOPE」が紹介されていました。これは近隣のデータなどからその土地の地盤状況をある程度推測して、地盤改良など対策が必要になりそうかどうか、見込みを調べてもらえるサービスです。
私も以前に宇佐美・工業さんからこのサービスでレポートをいただいたことがあります。知りたい土地の「位置情報」から、「土地の歴史」や「土地のリスク」「プレ地盤診断結果」などを1枚のシートにまとめたレポートで、イラストを交えてとても綺麗で見やすく構成されています。
このようなサービスを利用することも、購入前に土地のリスクを把握することに役立ちます。
・ハイスピード工法の紹介、メリット
それでもやはり地盤改良が必要になってしまった…という時に、改良工法の一つとしてぴゅあホームでも採用させていただいているのが「ハイスピード・天然石パイル工法」です。
セメントなどの固結材を一切使わずに「砕石」という天然素材だけを利用するのが特徴で、土地への影響が他の工法に比べて少なくて済みます。地震が起きた際にも、砕石は地震の揺れに追随することができるため強度低下をやわらげる効果があるなど、性能面でも優秀な特徴を持っています。
施工においても工期が短くすぐに基礎工事に入れる点や、コンクリート杭などと違い後からの高さ調整がしやすい点なども優れているポイントです。
宇佐美・工業さん、これからもよろしくお願いします。
今回は3時間程度という限られた時間の中で、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。
講師のお二方、主催してくださった株式宇佐美・工業さん、関係各所の皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。