住空間プロデューサーブログ
2023/03/27
代表 田上のつぶやき~建築は日々進歩?~
建築は日々進歩しているように見えるがまだまだ原始的だと思う。
大手ハウスメーカーが建てる家も田舎の工務店が建てる家も左程変わりはない。
実際、耐震や断熱性能についてもやろうと思えば大手以上のものを作ることは可能である。
だから、いいものを作ってお客さんに喜んでもらおうとか、大手にも家づくりは負けないと思えるのかもしれない。
家そのものがもっと機械仕掛けになったり、構造材が新素材で安く加工しやすいだけでなく、より強度が得やすいものができたりすれば、家づくりそのものの概念が変わるかもしれない。
一つ考えていることがある。それは、車の自動運転化が進んで運転席がなくなれば、車そのものが移動する居住スペースに代替するのではないかということである。例えば、トヨタとソフトバンクが共同出資で作った移動事務所やピザを焼きながら移動販売をする移動ピザ屋などがある。今までは移動手段の車と作業スペースの建物とが別物であった。
しかし、近未来では車と建物の一体化が可能になる日が来るのではないだろうか。そして、自分の部屋が移動して学校や仕事場へ連れて行ってくれることが当たり前になり、一人暮らしの人の間で今でいうキャピングカーのような「移動式ワンルーム車」が普及する日が来るかもしれない。家と車の境目がなくなることで、車社会が建築会社のライバルになる可能性もある。今すでに車会社のライバルが電気会社になりつつあることは確かである。
我々が生きている間にそのようになるかは分からないが、ならなかったとしても色々と変化していくことは間違いない。いや、我々が変化させていくべきである。